インタビュー
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お子さんはもちろんのこと、お母さんが成長する姿もこの目で見届けたい。
私は患者さんにとって近いところにいる医師でありたいと思っています。だから、悩んでいる患者さんの立場に立って診療し、その気持ちに共感しながら診療していけるように日々努めています。
先生が小児科を専門に選んだ理由を教えてください。
子どもが大好きというのがいちばんの理由です。ある先輩から「小児の病気はほとんどが改善して、子どもは元気になるものなんだよ」と教えてもらったことも、小児科を選んだ理由のひとつですね。子ども好きな私にとって、やっぱり子どもが元気になり大きくなる姿を見届けられるのはとてもうれしいことですし、だから小児科に決めました。
一人でも多くの子どもが良くなって元気になっていけるように、救急も含めてたくさんの臨床経験を積んできました。勤務医時代には、小児科で診なければいけない患者さんは自分の目で実際に診て、直接かかわることで治療していくように努めてきました。でも、大学病院で残念だったのが、自分が治療にかかわった子どもたちのその後の成長がわからないこと。病院で症状が安定すると、地元の通いやすいクリニックで経過観察をおこなう方がほとんどでしたので、「あの子元気にしているかな?」と気になってしまっていたんです。
小児科の医師として治療の成果を見届けるはもちろんですが、子どもが生まれたときから大きくなって成長していく過程も見守ってあげたいという思いもあり、開業にいたりました。お子さんとともに、お母さんが日に日により母親らしくなっていく姿も、愛おしいものがあります。
女性医師であることは、患者さんにとってどんなメリットがあると思いますか?
小児科の患者さんは子どもですが、ほとんどがお母さんと一緒に来院されます。医師が同性であることで、お母さんは育児や発達の相談がしやすいのかなと思います。逆にお父さんがいらしたときには、身体的なことを女性医師に聞くのを少し恥ずかしがっているように感じます。そんなときには、こちらから「○○ですか?」と言葉に出してあげて、オープンに話せる雰囲気づくりを心がけています。
また、私自身、悩んでいる患者さんの気持ちを理解し共感しながら、診療をしていきたいという思いがあります。悩みに共感できるということも、女性だからなのかもしれません。患者さんにとって、身近な存在になれればと思います。
スタッフの自慢できるところについて、教えてください。
うちのスタッフはみんな子どもが大好きで、優しいところですね。時間があれば子どもと遊んであげたりあやしてあげたり、お子さんを楽しませてくれています。
受付や電話での受け答えもしっかりとていねいにやってくれています。もし医師でなければわからない医学的なことを聞かれたら、さっと私のところに聞きに来てきちんと確認してからお答えするようにしてくれており、とても助かっています。親御さんの不安を軽減させてあげられるように、「今日はお風呂に入れても大丈夫ですか?」など、診察のときに聞き忘れたことや診察後に疑問を感じたことも、スタッフのおかげで受付を通してスムーズに医師に質問できる形になっています。
もし先生が患者になった場合、病院を選ぶポイントはなんですか?
私は親身になって話を聞いてくれる先生のところに行きたいですね。その先生の技術についてももちろん知っておく必要はあると思いますが、私の目を見ながら話を聞いてくれて、きちんと診療してくれる先生だと病気の不安を軽減できると思います。これは、私が目指している理想の医師像でもあるかもしれません。